人間の仕事はAIに奪われるのか?
人間の仕事がAI(人工知能)によって奪われるといわれて久しいですよね。
元ネタは、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン博士らが2014年に発表した論文『雇用の未来(The Future of Employment)』でした。
この論文では、20年後(2034年)までに現在の仕事の約5割がAIよって自動化・代替され、消滅するだろうという予測が発表され、世界に衝撃を与えました。
あれから10年。
新型コロナウイルス感染拡大もあって、オンライン化やAI(人工知能)を活用する企業の動きが急速に進んでいます。
実際、コンビニやスーパーではセルフレジが増え、飲食店では配膳ロボットが普及し、論文の予測よりもはるかに早いスピード感で自動化が進んでいるように思います。
そうなると、私たちの仕事はどう変わるのでしょうか。
人はどうして働くの?
そもそも、私たちは何のために働くのでしょう。
学校を卒業して大人になると、仕事を選び働かなくてはいけなくなります。
- 生活のため
- 自分のやりがいのため
- 誰かによろこんでもらうため
- 趣味(遊び)の延長
生活のため
私たちが生きていくためには、衣食住をはじめとしたさまざまなものが必要です。
それらを手に入れるためにはお金が必要で、働いて稼がなくてはいけません。
自分のやりがいのため
憧れの仕事に就き、自分のやりがいのために働く人もいるでしょう。
キャリアを積んで活躍できるようになると「もっとがんばろう」「また次もいい仕事をしよう」とモチベーションも上がります。
そして、自分の仕事に誇りを持てるようにもなります。
誰かによろこんでもらうため
仕事をすると誰かに喜んでもらえます。
接客業であればお客様にサービスを提供することで、医者であれば患者の病気を治すことで感謝してもらえます。
仕事とは困っている人を助けること、誰かの役に立つことでもあるのです。
趣味(遊び)の延長
自分の好きなこと、趣味や遊びでやっていたことが仕事になることもあります。
その代表ともいえるのが、YouTuberではないでしょうか。
いまや小学生の憧れの職業第1位と言われていますが、「仕事は遊びの延長」と捉え、楽しんで仕事している(ように見える)彼らの姿が支持されているように思います。
これからの時代は、自分の仕事が世の中の誰かのために、どう役に立つのかを考え、楽しんで働くことが大切です。
自分は何のために、どう働きたいのかを考えてみるといいかもしれません。
これからの働き方について
人間の仕事がAI(人工知能)によって奪われるといっても、AIが人間と同じようにすべての作業をできるかというとそうではありません。
AIにも苦手な事はありますし、AIに学習させるためにはまず人間の手によってプログラミングを組み込む必要があります。
また、AIはデータ分析による計算は大得意ですが、導き出した計算結果をどう使い、どう対応するのかを考えるのは人間次第です。
この記事のまとめ
今後ますますAIは進化し、AIとの共存社会がやってくることでしょう。
そうした社会の中で、私たちがビジネスパーソンとして活躍していくためには、人間にしかできない思考力にフォーカし、AIを使いこなしながら、楽しくやりがいをもって仕事をすることが求められてくるのではないでしょうか。