ChatGPTでできること・できないことまとめ
日々すさまじいスピードで進化を続けるIT分野で、文章生成AIの「ChatGPT」が注目を集めています。
でも、ChatGPTにどんなことができるのか、何ができないのか、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ChatGPTで可能なこととできないことをまとめました。
ChatGPTとは
ChatGPTは、イーロン・マスク氏などの実業家が集まって運営しているOpenAIが開発した言語処理モデルで、人工知能(AI)の一種です。
無料でも割と手軽に使えます。
使ってみたい方は、こちらから試してみてください。
ChatGPTを使ってみたレビュー記事は、こちらからお読みいただけます。
ChatGPTにできること
まず、ChatGPTでできることをいくつかご紹介します。
- 文章の生成や文章要約、添削、校正
- 対話形式の質問応答
- データの分析や情報の整理・検索
- 個別化推薦サービス
文章の生成、要約、添削、校正
ChatGPTは、言語処理能力が非常に高いので、長文の要約や文章の添削、校正などに活用できます。
また、複数の言語に対応しているので、作った文章を外国語に翻訳することも可能です。
対話形式の質問応答
ChatGPTは、人と会話をしているかのような自然な質疑応答ができるので、企業のカスタマーサポートとして利用することができます。
データの分析や情報の整理・検索
ChatGPTは、大量のデータを処理して、傾向やパターンを分析することが得意です。
企業のデータ解析や市場動向、顧客の行動予測に役立てることができます。
個別化推薦サービス
ChatGPTを使えば、ユーザーの好みや嗜好に合った商品・サービスを提示する推薦システムも導入することもできます。
ChatGPTにできないこと
一方で、ChatGPTには以下のようなことができません。
- 個人情報の取得や悪用
- ユーザーの感情や人格の理解や反応
- 特定の専門知識を持った専門家の代替
- 正確な経済的・法的・医療的助言の提供
個人情報の取得や悪用
企業についての調査には、以下のような回答が返ってきました。
誠に申し訳ありませんが、当社のプライバシーポリシーにより、個別の企業や業者についての情報提供は行っておりません。ご了承ください。
ChatGPT
また、ChatGPTは誹謗中傷やヘイトスピーチなどの差別的発言、犯罪の方法を示唆など倫理的な内容には対応していません。
試しに「憎いあんちきしょうをギャフンと言わせる方法を教えて」と聞いてみたところ、以下のような返答でたしなめられてしまいました。
私は、悪口や攻撃的な言葉を使うことは推奨しません。
代わりに相手を尊重し、溝を埋めるようなポジティブな行動をとることをお勧めします。
それにより、より健全かつ建設的な対話が可能となるでしょう。
ChatGPT
ユーザーの感情や人格の理解や反応
ChatGPTは、与えられたデータを蓄積しアウトプットしているにすぎません。
そのため、ユーザーの感情や人格の個別の状況に応じたアドバイスはあまり期待できないでしょう。
専門性の高い分野における助言
ChatGPTは、一般的な情報の提供はできますが、特定の分野や専門知識については限定的です。
経済的・法的・医療的な質問への助言などはもらえませんでした。
また、最新の情報や矛盾した情報、不正確な回答をするケースも多いので、より専門的な情報や具体的なアドバイスを求める際には注意が必要です。
ChatGPTで仕事がなくなる可能性
ご紹介したように、ChatGPTにはさまざまな機能があり、仕事の効率を高める手助けとなるでしょう。
しかし、今は制約も多く、不正確な回答をすることもあります。
今後、ChatGPTの活用が浸透することで、私たちの仕事の仕方が変わっていくことはあっても、すべての仕事が奪われることはないでしょう。